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賄賂は君の身体で

第4章 初仕事

会長室に入るといなや、万里は小柴に迫った。



「会長!!皆には『雑用係』で通すって事になってるはずなのに、何を血迷ってるんですか?!」


「ちょっと意地悪をしたくなっただけなのに、そこまで責めなくてもいいでしょう?」



そう言って笑って流そうとする。小柴は万里の焦った顔や歪ませる表情を見て楽しんでいる。

だが、万里はそれに気づかず『嫌がらせ』だと思って怒っているのだ。


ちょっと意地悪じゃ無い!!
嫌がらせだ!!

『性奴』って言ったり『手篭め』宣言したり。


それを分かっている小柴は、更に万里を煽る様に微笑をうかべ落ち着いたトーンで言うから、更に万里が熱くなるのだ。



「君が過敏に反応してるだけですよ?誰も気付いてなかったでしょう。」


「林道先輩も市原先輩も部長も笑ってました!!」



そう万里が言うと、笑みすら消え冷たい視線を送り不快感たっぷりに小柴は言った。



「君が余りにも突っかかってきて、コントみたいになったからです。私まで笑い者にされて不愉快です。謝罪をして下さい。」

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