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賄賂は君の身体で

第4章 初仕事

ゆっくりと振り返った小柴の目は、とっても冷たく見下ろしてきた。


ちょっと…調子に乗ってしまったらしい。
意地悪そうに笑ったりしてても、一瞬優しい目をされると勘違いをしてしまって…。

彼が、私の主である現状を…私は忘れていた。


万里がそう思って頬を引き攣らせて笑うと、次の瞬間、一瞬の出来事でなにが起きたのか、思考が停止した。


私の視界には会長と天井…?!



「君にはここにいてもらいたい。そう言ったつもりだったのですが?…温室は、その後に行ったらいいじゃないですか。先ず、身を差し出しなさい。」


そう言った小柴の唇が、無抵抗の万里の唇に押し付けられた。

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