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カイは、仕事の掲示板があるところに到着した。
「遅い！」
マリアは腕を組んでカイの前に仁王立ちする。
「ちょっと待ってください、今集合時間の三十分前ですよ。そっちが早すぎるだけですよ。」
カイは反論するが。
「お前三十分も遅れてきやがって、謝りもしないきか！」
マリアは、カイの胸ぐらを掴みグッと引き寄せる。
「す、すいません。」
マリアの後ろでアンドがカイに、すまねぇといった感じでカイに謝る。それを見たカイは、なんとなく自分が怒られている状況を把握した。マリアはカイから手をはなした。
「よし、謝ったってことで許してもいいよな二人とも。」
マリアは振り向きイヴとアンドに聞く。
「も、もちろん。」
アンドはちょっと焦った感じでこたえる。それと対照的にイヴは掲示板を見ながらこたえる。
「いーよー」
「うん、じゃあ仕切り直しだ。カイお前の初仕事だお前のすきなヤツ選びな。」
マリアはそうカイに言うと掲示板を見はじめた。
「は、はい。」
カイも掲示板の前に来て仕事を選ぶ。掲示板には、いろんな仕事の依頼が書き出されていた。
カイの目にある依頼が止まる。
「これは、」
カイは、依頼の画面にタッチし詳細見た。
「プロトが大量発生して街が壊滅状態です。プロト退治お願いします。か、マリアさんこれなんかどうですか？」
マリアは依頼内容を見て顔をしかめる。
「これ金少ないぞ。」
「でも、人が困ってるんです、助けようとか思わないんですか？」
「ん～アンド、イヴどう思う？」
イヴは笑顔でこたえる。
「イヴは、カイが選んだのがいい。」
「なんだ？イヴお前もしかして、カイのことが好きなのか？」
アンドはイヴをからかうように言う。
「ち、ちーがーうーアンドのバカー」
「ハイハイ、じゃあこれで決定な。」
そう言ってマリア掲示板のタッチパネルを操作する。
「よし、じゃあ行くぞ。あ、そうだアンドあたしカイに、ＭＩＬのこと詳しく教えてないから頼んだ。」
「はいはい、わかりましたよ。カイ歩きながら説明するぞ。ついてこい。」
アンドは、ＭＩＬのあるところに向かう。
「あ、ちょっと待ってくださいよ。」
そう言って、カイは小走りする。