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黒川 海 ~世界を変える者たち~

第9章 イヴ。

カイ達四人はそれぞれ別の部屋に案内された。部屋は高級ホテルみたいでしかもかなり広い。
コンコンっとノックされた。カイは扉を開けた。そこにはアンドの姿が。
「ちょっといいか?」
「はい。」
アンドはソファーに腰かける。カイはアンドの向かいのベッドに座る。
「で、今回の仕事内容なんだが、一週間この街に滞在。そのあとは、金もらって帰るって感じなんだが。」
「それって、プロトが現れても現れなくてもってこと?」
「そうだ。もちろんプロトが現れたら始末するがな。」
「ん~わかりました。街の状況はどんな感じなんですか?」
「まぁ、半分以上破壊されてるな。復旧には時間がかかるだろう。あ、そうだ街に出るときはこれをつけろよ。」
そう言って、アンドはマスクをポンッと投げる。
「マスクですか?」
「ああ、このマスクは酸素濃度を調整することができるんだ。」
「酸素濃度?なんで調整する必要があるんですか?」
アンドは足を組み替える。
「ここの世界では、ボードやターミナスエンジンのせいで酸素濃度が濃くなってるんだ。」
「へー。」
「さっきの広場にでかい電柱あったろ?あれでこの街の酸素濃度の制御していたんだが、プロトのせいで故障したらしい。」
コンコンっとまたノックされる。部屋はオートロックなのでカイはドアを開けに行く。

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