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黒川 海 ~世界を変える者たち~

第9章 イヴ。

カイがドアを開けるとそこにはイヴがいた。
「あのね、ちょっとお話があるんだけど、」
イヴはうつむいたまま言う。
「じゃーなカイ、俺は用事終わったから行くわ。」
そう言って、アンドは足早に去っていく。
「え?ちょっとアンドさん。」
「おじゃましまーす。」
イヴはカイの部屋にあがる。
「ったく、二人とも自由過ぎ。」
イヴはアンドが座っていたソファーに腰かける。カイも向かいのソファーに腰かける。
「話って何ですか?」
「わたし、あんまりその、男の子とお話したことがなくて、えっと、男の子はどんなお話が好き?」
イヴもじもじする。
「それって、話では無くて相談?」
イヴはコクンッコクンッと頷く。

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