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黒川 海 ~世界を変える者たち~

第10章 ゲンジツ

「待って、私が悪いの!じーじにいじわるしないで!」
そう言って、女の子が走ってきて男とカイのあいだに立つ。女の子の片足は裸足だ。
「いじわるなんて、」
「ち、違うんだ!この子は違うんだ!」
「ちょっと落ち着いて下さい。さっきから意味がわかりません。とりあえず、はい、サンダル君のだよね。」
「あ、ありがとう。」
女の子はサンダルを受けとる。
「おじさん、俺はプロト退治の依頼を受けてここに来たんです。どういうことか説明してください。」
「では、お主は奴らとは関係ないということか?」
「奴ら?誰のことですか?」
「俺が説明する。」
一人の男が建物から出てくる。
「俺の名前は、要(かなめ)だよろしく。」
「よろしく、俺は、」
「カイって名だろ?」
「何で名前を?」
「お前達がここに来るのみていたからだ。」
「じゃあ、説明お願いします。」

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