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「奴らとは、闇人（やみびと）の事だ。闇人ってのは依頼をだし、やって来た人のＭＩＬを盗むやつと、奴隷商法をする奴らの事を言うんだ。」
「つまり、プロト退治の依頼を出した奴らは、その闇人ってやつなのか？」
「そうだ。あいつらは。」
要は拳を強く握る。
「奴隷商法って、もしかしてお前ら、」
「それ以上言わないでくれ。俺の力がないからこうなってしまったんだ。」
「それなら、俺達が闇人って奴らを追い払って、」
「やめろ！！」
「な、何？俺は、」
「そう言って、くれるのは嬉しいが、俺達は子供を取られているんだ。それに、もう少しで闇人を倒すことができるんだ。」
「人質がいるのにどうやって倒すと？」
「それは教えられない。」
「なら、俺にできることは何かないのか？」
要はカイの肩に両手をおく。
「俺達の事を思うなら、そのままなにもせず帰ってくれ。」
「でも、」
「頼む。」
要の手に力が入る。
「わかりました。一つ質問です。闇人が依頼してきた、プロト退治は嘘なのか？」
「プロトが出てきたのは本当だ。お前もＭＩＬを盗まれないように、気をつけてくれよ。」
「わかりました。では、」
「ちょっと待ってくれ、ここで俺達と話した事は誰にも話さないでくれ。お前の仲間にもだ。」
「・・・わかりました。」
「ありがとう。」
要は頭を下げる。