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黒川 海 ~世界を変える者たち~

第10章 ゲンジツ

カイはホテルに向かう。
「なんなんだこの世界は!あんなの納得いかねぇ!クソッ!」
カイは、転がっていた野球ボールほどの石を蹴飛ばす。
「うん?」
ゴーン!という音がしてカイの蹴った石が地面に落ちる。
「イッテー!!」
「す、すいません。大丈夫ですか?」
カイは、頭を抱えてうずくまる男に言う。
「お前、俺を殺す気か!」
「あれ?アンドさんじゃないですか、こんなところで何してるんですか?」
「しっ!」
アンドはカイの口をふさぐ。
「んーんんー」
「ちょっと静かにしな。いいな。」
アンドはカイから手を離す。
「いったい何なんですか?」
「しー声をもっと小さくしろ!」
「すいません。で何してるんですか?」
アンドは指をさしあれを見ろと言う。アンドの指すところには、着替えをしている女性が。
「アンドさん、最低です。」
「お前男なら興味あんだろ?」
「女性に興味はそりゃあ、ありますけど覗きは最低です。」
「そう言うカイもずっと見てんじゃん。」
「まぁ、こういうのも経験しておくのもいいかなとおもいまして、、、?」
聞き覚えのある声。カイとアンドは振り向く。そこにはイヴの姿が。

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