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黒川 海 ~世界を変える者たち~

第12章 乱入。

「あのKとかいうヤツホントにこれが初仕事だったのか?」
っとカイは言う。
「そうだな、ヤツの動きはとても素人には見えなかったな。」
「シャドー、見てよあれ。」
カイは割れたガラスの中に落ちている、大きめの石を指さす。
「あれは、おそらくさっき俺達が壊したビルのコンクリートの破片、あれを投げてガラスを割ってフェイクに使った。」
「ああ、お前の言うとうりだ。たとえ、素人の操縦者がそれをやったとしても成功するとは思えない。」
「シャドーがちゃんと見ていればあんなフェイクかからなかったのに。」
カイは皮肉を言う。
「すまん、悪かった。」
「な、なんだよ調子狂うな~」
「・・・」
「冗談だよ、なに落ち込んでるんだよ。」
カイは明るく言うが。
「・・・」
「ヤバいな、これは精神的ダメージが大きかったか。」
カイは小さく独り言を言う。
「じゃあ、マリア達のとこに行こうか?」
カイは変わらず明るく言う。
「ああ、そこの白いボタンを押してブレスレットをとってくれ。」
「え?わかった。」
カイはブレスレットを手にとり右手首につける。
「で、上にあるレバーを左に回して引き抜いて、レバーの側面に白いボタンがあるからそれを押してくれ、そしたら小さいカードが出るからそれをブレスレットに入れてくれ。」
「わかった。」
カイはシャドーに言われた通りにやり、カードを取る。
「ちっさ、SDカードぐらいの大きさだな。シャドー。」
しかし、シャドーから反応がない。
「シャドー?どうかしたか?」
シャドーの反応はやはりない。
カイはシャドーに言われた通りにカードをブレスレットに入れる。

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