禁断のシェアハウス
第5章 2人の生活と和黄の気持ち
日曜日。
お昼前に家を出て、待ち合わせのカフェに行く。
店に着くともう和黄が来ていた。
「お待たせ。」
「いや、そんな待ってないよ。」
「で、今日は何処行きたいの?」
「ん、まぁまぁとりあえずお茶でもしよ?」
言われるままコーヒーを頼んでたわいもない話をする。
「ねぇ、私ってどんな子供だったの?」
「一言で言うと、天然バカ。
もうちょっと詳しく言うと、周りには天然バカみたいな顔して本当は、周りの空気読んで楽しませたりするような頭のいいやつだったよ。」
「そうなの。あまり記憶ないな。」
「まあね。
あと、病弱だった。」
「それは覚えてる。
大事な日に限ってすごい熱出してたような。
お粥の味とかも覚えてる。」
「そっか。俺、彩乃の小さい頃の記憶っていうと、
あやしてるか看病してるかだったもん。」
「いろいろお世話になりました。」
「いいえ、楽しかったし。」
「そう?
それは良かった。」
外をみるともう日が傾いてる。
「また話し込んじゃったね。」
「そうだな。そろそろ行くか。」
和黄が乗ってきた車に乗り、和黄の行きたい場所と言うところに行った。