神さま、あと三日だけ時間をください。
第1章 ♭眠れぬ夜♭
あまりにも烈しい行為にも快感にも、美海の身体は慣れてはいなかった。それが烈しい絶頂を迎えたばかりの身体をいきなり、いきり立ったもので刺し貫かれたのだから、堪ったものではなかった。まだ快感の余韻に震え痙攣を続けるいじらしい内壁を剛直で貫かれ、美海は悲鳴を上げて、のけぞった。
こうなると、気持ち良いのを通り越して、悦がり狂うしかない。快楽地獄がこれ以上続けば、それこそ本当に冗談ではなく、おかしくなりそうだ。
眼の前が真っ白になって気が遠くなりかけた瞬間、美海の奥深くに侵入した琢郎もぶるっと身体を震わせる。熱い飛沫が最奥で滴るのにすら、美海は気持ち良くて喘いだ。
琢郎は精を出し切ると、漸く気が済んだというように美海の中から出ていった。
漸く辛い責め苦から解放されるとホッとした矢先、琢郎が再び美海の身体に手を伸ばしてくる。
美海は悲鳴のような声を上げた。
「これ以上はもういや」
が、琢郎は頓着せず、美海を寝台に押し倒し、すんなりした両脚を力任せにひろげる。
「琢郎さん、痛い―」
これ以上は開かないところまで押し広げられ、股が裂けるのではないかと思った。
痛みにじんわりと涙が滲んでも、琢郎は容赦なかった。今の夫の頭には美海の身体を奪うことしかないようだ。
それから二時間に渡って、琢郎は美海を幾度も抱いた。美海がどれだけ訴えても―最後には泣きながら止めてと頼んでも、琢郎は何ものかに憑かれたように美海を犯し続けた。
「どうだ? これでもまだ、俺を能なしだと言うのか?」
琢郎の満足しきったような表情が酷く醜く歪んで見える。
美海は何も言わなかった。言えるような状態ではなかったからだ。しばらく火照る身体をベッドに横たえながら、ほんやりと天井を見上げていた。
私は何をこの男(ひと)に期待していたというのだろう?
一時間ほどもそうしていただろうか。
美海はのろのろと身を起こし、ベッドから降りた。まるで自分が身体ごと灰になって燃え尽きてしまったかのような無力感と脱力感があった。
こうなると、気持ち良いのを通り越して、悦がり狂うしかない。快楽地獄がこれ以上続けば、それこそ本当に冗談ではなく、おかしくなりそうだ。
眼の前が真っ白になって気が遠くなりかけた瞬間、美海の奥深くに侵入した琢郎もぶるっと身体を震わせる。熱い飛沫が最奥で滴るのにすら、美海は気持ち良くて喘いだ。
琢郎は精を出し切ると、漸く気が済んだというように美海の中から出ていった。
漸く辛い責め苦から解放されるとホッとした矢先、琢郎が再び美海の身体に手を伸ばしてくる。
美海は悲鳴のような声を上げた。
「これ以上はもういや」
が、琢郎は頓着せず、美海を寝台に押し倒し、すんなりした両脚を力任せにひろげる。
「琢郎さん、痛い―」
これ以上は開かないところまで押し広げられ、股が裂けるのではないかと思った。
痛みにじんわりと涙が滲んでも、琢郎は容赦なかった。今の夫の頭には美海の身体を奪うことしかないようだ。
それから二時間に渡って、琢郎は美海を幾度も抱いた。美海がどれだけ訴えても―最後には泣きながら止めてと頼んでも、琢郎は何ものかに憑かれたように美海を犯し続けた。
「どうだ? これでもまだ、俺を能なしだと言うのか?」
琢郎の満足しきったような表情が酷く醜く歪んで見える。
美海は何も言わなかった。言えるような状態ではなかったからだ。しばらく火照る身体をベッドに横たえながら、ほんやりと天井を見上げていた。
私は何をこの男(ひと)に期待していたというのだろう?
一時間ほどもそうしていただろうか。
美海はのろのろと身を起こし、ベッドから降りた。まるで自分が身体ごと灰になって燃え尽きてしまったかのような無力感と脱力感があった。