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神さま、あと三日だけ時間をください。

第2章 ♭ミュウとシュン~MailsⅠ~♭

 ああ、本物のミュウに逢いたい。ミュウの側でまったり寝転がって、色んな話がしたいよ。            シュン
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 シュンさん、我が儘だねえ。   ミュウ
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 そんな俺って、嫌い?     シュン
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 別に嫌いじゃないけど、ミュウは困っちゃうよ。              ミュウ
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 ごめんな、別にミュウを困らせるつもりはないねんやけど。ただ、メールだけのやりとりで、もう一ヶ月になるだろ。そろそろ逢っても良いんじゃないかと思うだけどな。                 シュン
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 あ、また出た。シュンさんの怪しげな大阪弁。              ミュウ
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 ほんまやな。あんまりミュウを困らせて嫌われても困るから、今夜はこれくらいにしとこうかな。ミュウ、おやすみなさいって言って。明日の朝もバイトに出る前にメ―ルするけど、良い?         シュン
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 その時間はちょっと困るかな。また、夜のいつもの時間にね。       ミュウ
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 ミュウはガードが固いなぁ。まだ俺のこと、信用してないの?        シュン
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 そんなことはないよ、信用してるよ。信用してなければ、一ヶ月も付き合ったりしないよ。             ミュウ 
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 おやすみなさいって言って。   シュン
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 おやすみなさい、シュンさん。 ミュウ
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 おやすみ、俺の可愛いミュウちゃん。
                シュン 

 いつものように〝おやすみ〟で終わり、美海は携帯電話を切った。
 シュンこと里村瞬とメール交換を始めてから、一ヶ月が経った。瞬が教えてきたのが本当のメルアドかどうかは知らないけれど、美海が瞬に伝えたのはサブアドである。彼とメール交換するために、今、使っているドコモのではなく、フリーメールのメルアドを慌てて取得したのだ。

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