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神さま、あと三日だけ時間をください。

第3章 ♭ミュウとシュン~MailsⅡ~♭

「だから、セックスしようって言ってるんだ」
「え」
 美海は愕きに眼を見開いた。躊躇う間もなく、身体が宙にふわりと浮いた。
「これからもっとセックスして、子どもを作ろう」
 琢郎は美海を軽々と抱きかかえて、室内を歩いていく。
「琢郎さん、今日は気分が悪いの。朝からずっと頭痛もしてたし」
 美海は懸命に言った。
「ね、琢郎さん。また今度にして」
 シュンのことを考えていた最中に、突然、琢郎が現れたことだけでも混乱していたのに、このまま琢郎に抱かれるなんてできるはずがない。

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