
神さま、あと三日だけ時間をください。
第3章 ♭ミュウとシュン~MailsⅡ~♭
元々、こまめな質なのだろう。シュンは手早く片付けを済ませると、また戻ってきた。
「ねえ、シュンさんってチャン・グンソクに似ているって言われたことない?」
先刻から気になっていることを口にする。
「チャン・グンソク? なに、それ」
美海自身、特に韓流スターにハマッているというわけではないが、韓流ドラマはたまに借りてきて見ることがある。
しかし、アラフォーと違って、若い男性が韓流ドラマなど興味もないのだろう。
シュンはポカンとした顔で美海を見ている。
「韓国の俳優。歌手もしてるわよね、あの人は。日本でもCDが売れてるし、結構な人気よ」
「ふうん、俺はそういうのって、全く興味ないし、知らないな。ミュウはそのチャン何とかっていう俳優が好きなのか?」
「ファンというわけではないけれど、彼の出ているドラマとかは好きよ」
朝鮮王朝時代、実在した名妓ファン・ジニの波乱の生涯を描いたドラマや〝美男(イケメン)ですよ〟など、ドラマでの活躍にはめざましいものがある若手俳優である。
そこで、シュンが〝あっ〟と声を上げた。
「そういえば、確か聞いたっていうか見たことがある」
立ち上がり、片隅のカラーボックスを覗き込んで何やら探しているようだ。ほどなく一枚のクリアファイルを手にして戻ってきた。
「これじゃない?」
差し出されたA四判の紙には
―第○○回M大イケメンコンテスト
とデカデカとプリントされている。
続いて
―栄えある今回の優勝者
と記され、その下には囲み記事があった。
「なになに、今回の優勝者里村瞬君は審査員二十人が全員一致で優勝に推し、なおかつ当大学で実施された全学生を対象としたアンケートでも過去最高のポイントをゲットして見事優勝に輝いた。その甘く端正な顔立ちは、かのチャン・グンソクに酷似しており、地区大会での健闘が期待される」
美海はここまで声を上げて読んだ。
「凄い! イケメンコンテストで優勝したの? 地区大会にも出たのね」
シュンが決まり悪そうに言った。
「いちおう出るには出たよ」
「結果は? どうだったの!」
「ねえ、シュンさんってチャン・グンソクに似ているって言われたことない?」
先刻から気になっていることを口にする。
「チャン・グンソク? なに、それ」
美海自身、特に韓流スターにハマッているというわけではないが、韓流ドラマはたまに借りてきて見ることがある。
しかし、アラフォーと違って、若い男性が韓流ドラマなど興味もないのだろう。
シュンはポカンとした顔で美海を見ている。
「韓国の俳優。歌手もしてるわよね、あの人は。日本でもCDが売れてるし、結構な人気よ」
「ふうん、俺はそういうのって、全く興味ないし、知らないな。ミュウはそのチャン何とかっていう俳優が好きなのか?」
「ファンというわけではないけれど、彼の出ているドラマとかは好きよ」
朝鮮王朝時代、実在した名妓ファン・ジニの波乱の生涯を描いたドラマや〝美男(イケメン)ですよ〟など、ドラマでの活躍にはめざましいものがある若手俳優である。
そこで、シュンが〝あっ〟と声を上げた。
「そういえば、確か聞いたっていうか見たことがある」
立ち上がり、片隅のカラーボックスを覗き込んで何やら探しているようだ。ほどなく一枚のクリアファイルを手にして戻ってきた。
「これじゃない?」
差し出されたA四判の紙には
―第○○回M大イケメンコンテスト
とデカデカとプリントされている。
続いて
―栄えある今回の優勝者
と記され、その下には囲み記事があった。
「なになに、今回の優勝者里村瞬君は審査員二十人が全員一致で優勝に推し、なおかつ当大学で実施された全学生を対象としたアンケートでも過去最高のポイントをゲットして見事優勝に輝いた。その甘く端正な顔立ちは、かのチャン・グンソクに酷似しており、地区大会での健闘が期待される」
美海はここまで声を上げて読んだ。
「凄い! イケメンコンテストで優勝したの? 地区大会にも出たのね」
シュンが決まり悪そうに言った。
「いちおう出るには出たよ」
「結果は? どうだったの!」
