神さま、あと三日だけ時間をください。
第3章 ♭ミュウとシュン~MailsⅡ~♭
「―ごめんなさい。シュンさんをがっかりさせてしまったのよね」
シュンが思いがけないことを言われたというように、一瞬、ポカンとした。
「まさか、とんでもない。俺が言いたいのはその逆。あれー、もしかして、ミュウは泣いているのかな?」
シュンが微笑した。
「俺の方こそ、ごめん。もう少しちゃんと言えば良かったんだよな。ミュウが考えているような意味じゃないよ」
シュンは優しく微笑み、美海の頬を流れる涙を親指でぬぐった。
「ミュウって何か可愛いし、そういうところ、俺は好きだな」
シュンは急に悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「ミュウ、ほっぺたにご飯粒がついてたのは気づいてた?」
「えっ」
美海は思わず頬に手を当てた。
「本当?」
「うん」
シュンが笑いを堪えて頷く。
「そんな―、どうして、もっと早くに教えてくれなかったの?」
「だって、ほっぺにご飯をくっつけているミュウも可愛かったから」
「酷いわ」
一旦は引っ込んでいた涙がまた湧いてくる。
シュンは更に意地の悪いことを言う。
「俺が何でキスしたか判るだろ?」
「あ―」
美海は今度は両頬を手のひらで包み込んだ。眼が合うと、シュンはしたり顔で頷いた。
「最初はご飯粒を取ってあげるつもりだったんだ。それがついふざけてやっている中に、俺の方がその気になっちゃって」
美海はまたしても熟した林檎のように紅くなった。
「ミュウって不思議だよね。俺より年上だっていうけど、全然そんな風に見えない。むしろ、年下の女の子のようで、可愛いんだ」
美海は小さく肩を竦めて見せた。
「それは褒め言葉にはならないのよ、シュンさん。歳の割には大人げないって言われてるのと同じだわ」
美海が言い終わらない中に、シュンがふと表情を引き締めた。
「ねえ、ミュウ。お願いがあるんだ」
「なあに?」
シュンが思いがけないことを言われたというように、一瞬、ポカンとした。
「まさか、とんでもない。俺が言いたいのはその逆。あれー、もしかして、ミュウは泣いているのかな?」
シュンが微笑した。
「俺の方こそ、ごめん。もう少しちゃんと言えば良かったんだよな。ミュウが考えているような意味じゃないよ」
シュンは優しく微笑み、美海の頬を流れる涙を親指でぬぐった。
「ミュウって何か可愛いし、そういうところ、俺は好きだな」
シュンは急に悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「ミュウ、ほっぺたにご飯粒がついてたのは気づいてた?」
「えっ」
美海は思わず頬に手を当てた。
「本当?」
「うん」
シュンが笑いを堪えて頷く。
「そんな―、どうして、もっと早くに教えてくれなかったの?」
「だって、ほっぺにご飯をくっつけているミュウも可愛かったから」
「酷いわ」
一旦は引っ込んでいた涙がまた湧いてくる。
シュンは更に意地の悪いことを言う。
「俺が何でキスしたか判るだろ?」
「あ―」
美海は今度は両頬を手のひらで包み込んだ。眼が合うと、シュンはしたり顔で頷いた。
「最初はご飯粒を取ってあげるつもりだったんだ。それがついふざけてやっている中に、俺の方がその気になっちゃって」
美海はまたしても熟した林檎のように紅くなった。
「ミュウって不思議だよね。俺より年上だっていうけど、全然そんな風に見えない。むしろ、年下の女の子のようで、可愛いんだ」
美海は小さく肩を竦めて見せた。
「それは褒め言葉にはならないのよ、シュンさん。歳の割には大人げないって言われてるのと同じだわ」
美海が言い終わらない中に、シュンがふと表情を引き締めた。
「ねえ、ミュウ。お願いがあるんだ」
「なあに?」