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神さま、あと三日だけ時間をください。

第4章 ♭切ない別れ♭

 唇を深く触れ合わせながら、ゆっくりとシュンの手が下に降り、美海のブラウスの上をすべり降りる。やがて、胸の先端まで辿り着くと、キュッと力を込めて押された。
「!」
 あまりのなりゆきに、美海は烈しく抗った。小さな手でシュンの広い胸を押し返そうとするが、美海の力ではビクともしない。
 もちろん薄い夏用のブラウスの下にはブラをつけてはいるが、琢郎の強引な愛撫によってすっかり開発されてしまった身体は、ほんのわずかな刺激によっても呆気なく反応を返すようになってしまった。
 今もシュンが胸の突起を押す度に、触れらられた部分から妖しい震えが走り、荒い息が洩れる。
「感じてるの、ミュウ?」
 シュンの声も少し掠れている。
「シュンさん、こんなことは止めて」
 美海は必死で頼んだ。
「ミュウの胸って、結構大きいよね」
 えっと美海が眼を見開くと、シュンが含み笑う。
「初めてデートした日の最後、君が俺を抱きしめてくれただろう? あの時、もろに俺の顔がミュウの胸に当たってたんだぜ。あんまり大きなおっぱいなんで、俺、窒息しそうにになっちまったけど。ミュウ、何カップなの、教えてよ」
「シュンさん、お願い。そんな話は止めましょう」
 こんなはずではなかった。美海は溢れそうになる涙を堪えた。
「ミュウは気づいてる? 黒いブラが白いブラウスから透けて、丸見え。凄く刺激的でセクシーなんだ。下のパンティもお揃いだよね、もちろん」
「そんな話はしたくないわ」
 美海はとうとう泣き出した。
 信じられなかった。それまで優しかったシュンがまるで別人のように美海の身体をまさぐり、嫌らしい聞くに堪えないようなことばかり囁いてくるのだ。
 美海がすすり泣くと、シュンはしばらく黙り込んだ。
 やがて盛大な溜息が聞こえた。
「参ったなぁ。これくらいで泣くとは思わなかった。ミュウ、ごめん。ミュウが嫌がるのなら、もうこんなことは言わないし訊かないからさ、泣くのは止めて機嫌直して」

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