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俺様王子と白うさぎ

第2章 恋心

「姫菜ちゃんも本気出さないと、そろそろ誰かにとられちゃうんじゃない?」

「やめてよー‼そんなの絶対イヤ!」

「でも告白する勇気も無いんでしょう?」

「うん…」

最近、かなちゃんに積極的な女の子が増えてて、正直気が気ではない。

萌愛ちゃんの言う通り、いつまでも幼なじみという関係に甘えてはいけないと思うものの、素っ気ないかなちゃんの気持ちがわからず、行動に移す事ができないでいる。

そんな私の気持ちを察してか、

「まぁ、あの奏音くんに彼女なんて、想像できないけどね。」

と言って、萌愛ちゃんは眉を下げて優しく微笑んだ。

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