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秘密の玩具

第1章 不思議な落とし物

今まで僕は勉強一筋でやってきた。
だから彼女なんてつくってる暇はなかったのだ。


「今更……だよな」


時間が経てば経つほど女子の中で僕の印象が美化されていく

そんな僕が童貞だと知ると彼女たちはどう思うだろうか。


勉強が落ち着いてきたころ、そう思うようになったのだ。


「今更、誰とも付き合えない」


それに、今の生活が僕は嫌じゃなかった。彼女がいないからこそモテる。
ほかにも、彼女ができると部屋にあるたくさんのAVを隠さなければいけない、仮に見つかったなら……
僕の今まで隔ててきた印象に泥を塗ることになる。


「そんなのはごめんだ」




そして僕は童貞であり続ける決心をしたのだ。

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