私と高志の長い一日~とっておきのキスは恐怖の後で~
第2章 色っぽい花魁の次は身も凍る夜泣きそば屋
「あ、ごめんね。つい脚がすべっちゃって」
なーんて、そんなわけあるはずがないでしょ。
「中に入ろうぜ」
高志は言い終わらないうち、もう遊廓の中へと足を踏み入れている。私も仕方なく後に続く。
と、びっくり!
私たしが入ると同時に、艶っぽい花魁か゛つつぅーと近寄ってかたのだ。
「主(ぬし)さん、いらっしゃんせ。お待ちしておりぃしたよ」
いきなり喋り出したものだから、高志も驚愕の表情で花魁を見つめている。
「お、おい、これって、生きてる人間だったのか?」
情けないことに、声がうわずっちゃってるよ。
私は高志の耳元で囁いた。
「まさか、よく見てみなよ。さらし首と同じで、蝋人形だよ」
高志が信じられないといった様子で眼をむく。花魁をまじまじと見つめていたと思ったら、ホォーと大息をついた。
「だな、焦ったよ。生身の女かと思った」
なーんて、そんなわけあるはずがないでしょ。
「中に入ろうぜ」
高志は言い終わらないうち、もう遊廓の中へと足を踏み入れている。私も仕方なく後に続く。
と、びっくり!
私たしが入ると同時に、艶っぽい花魁か゛つつぅーと近寄ってかたのだ。
「主(ぬし)さん、いらっしゃんせ。お待ちしておりぃしたよ」
いきなり喋り出したものだから、高志も驚愕の表情で花魁を見つめている。
「お、おい、これって、生きてる人間だったのか?」
情けないことに、声がうわずっちゃってるよ。
私は高志の耳元で囁いた。
「まさか、よく見てみなよ。さらし首と同じで、蝋人形だよ」
高志が信じられないといった様子で眼をむく。花魁をまじまじと見つめていたと思ったら、ホォーと大息をついた。
「だな、焦ったよ。生身の女かと思った」