
私と高志の長い一日~とっておきのキスは恐怖の後で~
第3章 謎の江戸っ娘はいったい誰!?
「高志、あたし、やっぱ一旦、外に出て誰か呼んでくる。それまで、この子の傍についててあげて」
私が言うと、高志は慌てて首をふるふるとふった。
「いや、それはまずい。俺、真美と一緒に行くよ」
なによ、これ。今し方まで、このコが可愛いから、ボウっとなってたくせに。
私は声を低めた。
「可愛いコじゃない? 私がスタッフを呼んでくる間、色々と話でもしてれば? うまくいけば、住所とか電話番号とか訊けるわよ。せめてメルアドくらいは」
「そんなのはどうでも良いよ。とにかく、俺、おまえと行く」
どう説得しても無理そうなので、仕方なく高志も私と来ることになった。
「スタッフを呼んでくるから、ここを動かないでね」
私は女の子にくどいくらい念を押して、高志と出口に向かった。 長屋を後にして5分くらい歩いた頃、ようやく出口が見えてくる。
「やっ、やった。助かった」
もの凄くオーバーな様子で、高志が歓声を上げた。まるで遭難した人が救助隊に見付けて貰ったかのような雰囲気に、私はまたしても呆れてため息が洩れてしまう。
私が言うと、高志は慌てて首をふるふるとふった。
「いや、それはまずい。俺、真美と一緒に行くよ」
なによ、これ。今し方まで、このコが可愛いから、ボウっとなってたくせに。
私は声を低めた。
「可愛いコじゃない? 私がスタッフを呼んでくる間、色々と話でもしてれば? うまくいけば、住所とか電話番号とか訊けるわよ。せめてメルアドくらいは」
「そんなのはどうでも良いよ。とにかく、俺、おまえと行く」
どう説得しても無理そうなので、仕方なく高志も私と来ることになった。
「スタッフを呼んでくるから、ここを動かないでね」
私は女の子にくどいくらい念を押して、高志と出口に向かった。 長屋を後にして5分くらい歩いた頃、ようやく出口が見えてくる。
「やっ、やった。助かった」
もの凄くオーバーな様子で、高志が歓声を上げた。まるで遭難した人が救助隊に見付けて貰ったかのような雰囲気に、私はまたしても呆れてため息が洩れてしまう。
