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私と高志の長い一日~とっておきのキスは恐怖の後で~

第3章 謎の江戸っ娘はいったい誰!?

「もしかして」
 女性スタッフがジーンズのポケットから1枚の紙切れを取り出して見せてくれた。
「あなたたちの見たコって、こんな感じ?」
「どれどれ」
 高志と私はふたりして、髪をのぞき込む。
 B5の用紙に描かれたイラスト風の絵は、あの美少女にそっくりだった。
「間違いないです。このコです」
「うん、このコだ」
 私たちは興奮気味に口々に言い合った。
 だけど、どうもスタッフふたりは何ともいえない表情で顔を見合わせている。
「また出たみたいだね。お祓いも効かなかったみたい」
「これは少し早めに、ここを閉めた方が良いかも」
 おーい、何か話してることが物騒だよ!
「あの、済みません、もしかして出たって」
 私が恐る恐る言うと、男性スタッフが口早に言った。
「とにかく、ここを出て話しますから」


  

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