
私と高志の長い一日~とっておきのキスは恐怖の後で~
第3章 謎の江戸っ娘はいったい誰!?
と、高志がフッと真顔になった。
「でも、少しだけ嬉しかったな。真美が俺と手を握り合って紅くなったってことは、おまえが俺のこと少しくらいは意識してくれてるからだろ」
「―」
思いがけない台詞に、私は硬直。
すぐには、次の言葉が出てこない。
そんな私を尻目に、高志は何だかもの凄く嬉しそう。
何で、そんなに嬉しそうなのよ-。
っていうか、今の高志の台詞、聞き捨てならない。やっぱり、私は高志と手を繋いで、紅くなってたんじゃない! からかっただけじゃなかったんだね。
私は腹が立って、高志に言ってやった。我ながら、何と不機嫌な声だ。
「何で、そんなに嬉しそうに話すの? 別に全然、面白くも嬉しくもいなんだけど」
高志は私の機嫌の悪さにも頓着する様子もく、にこにこと笑っている。
「だって、おまをえ見てるとさ、普段から俺のこと、全然、男として見てないのが丸わかりだったし。そんなおまえが俺を少しでも意識しているんだって判ったから、嬉しくないわけないだろ」
ちょっと、アンタ、今、自分がどれだけ意味深なことを言ってるのか、自覚してるわけ?
「でも、少しだけ嬉しかったな。真美が俺と手を握り合って紅くなったってことは、おまえが俺のこと少しくらいは意識してくれてるからだろ」
「―」
思いがけない台詞に、私は硬直。
すぐには、次の言葉が出てこない。
そんな私を尻目に、高志は何だかもの凄く嬉しそう。
何で、そんなに嬉しそうなのよ-。
っていうか、今の高志の台詞、聞き捨てならない。やっぱり、私は高志と手を繋いで、紅くなってたんじゃない! からかっただけじゃなかったんだね。
私は腹が立って、高志に言ってやった。我ながら、何と不機嫌な声だ。
「何で、そんなに嬉しそうに話すの? 別に全然、面白くも嬉しくもいなんだけど」
高志は私の機嫌の悪さにも頓着する様子もく、にこにこと笑っている。
「だって、おまをえ見てるとさ、普段から俺のこと、全然、男として見てないのが丸わかりだったし。そんなおまえが俺を少しでも意識しているんだって判ったから、嬉しくないわけないだろ」
ちょっと、アンタ、今、自分がどれだけ意味深なことを言ってるのか、自覚してるわけ?
