私と高志の長い一日~とっておきのキスは恐怖の後で~
第3章 謎の江戸っ娘はいったい誰!?
「真美は俺のこと、どう思う? 俺って、このとおり、頼りないからさ―」
それは言われなくても、よおく判ってるよ。とは、いかに私でもこの場では口にできない。
高志はいかにも自信なさげに私の顔を窺うように見ている。その心配そうな顔を見ているうちに、高志が幼稚園の頃、オモラシして泣いていたときの表情が自然とダブった。
保育園の時、高志は今が信じられないくらい背が低くて、私より低かったの。だから、大柄な女の子によくからかわれたり虐められたりしてたんだ。その度に、私が両手をひろげて、その子の前に出て行って、高志を庇ってやったっけ。
思えば、あの頃も今のように、高志はいつも私の後をちょこちょことくっいてきてたよね。
付き合いが長い分、私は色んな高志を知っている。
どんな高志でも高志は高志、そうだね、たぶん、私もずっとあんたを好きだったのかもしれない。
それは言われなくても、よおく判ってるよ。とは、いかに私でもこの場では口にできない。
高志はいかにも自信なさげに私の顔を窺うように見ている。その心配そうな顔を見ているうちに、高志が幼稚園の頃、オモラシして泣いていたときの表情が自然とダブった。
保育園の時、高志は今が信じられないくらい背が低くて、私より低かったの。だから、大柄な女の子によくからかわれたり虐められたりしてたんだ。その度に、私が両手をひろげて、その子の前に出て行って、高志を庇ってやったっけ。
思えば、あの頃も今のように、高志はいつも私の後をちょこちょことくっいてきてたよね。
付き合いが長い分、私は色んな高志を知っている。
どんな高志でも高志は高志、そうだね、たぶん、私もずっとあんたを好きだったのかもしれない。