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私と高志の長い一日~とっておきのキスは恐怖の後で~

第1章 恐怖体験の始まりは、さらし首から!?

 私はそれを聞いて余計に行くもんかという気持ちを強くした。しかし、敵もさるものだ。
 何と、ヤツは当日の朝、私の家の前に立ち、インターフォンを鳴らしたのだ。
「真美(まなみ)、高志クンよ」
 昔から高志に弱いママは年甲斐もなく弾んだ声を上げて私を呼んだ。恥ずかしいことに、私の母親はイケメンに弱いのだ。
 しぶしぶ出ていったら、高志が超さわやかな笑顔をママに惜しみなく振りまいていた。
 おまけに、高志の背後には、見覚えのある男子女子それぞれ一名ずつが立っている。例の高志の親友とその彼女というわけか。
 高志ほどじゃないけど、親友の男の子もなかなかのイケメン。モデル風美少年の高志とはまた雰囲気が違って、精悍な感じとでもいえば良いのかな?
 隣に立ってる彼女もなかなかの美少女ではないですか? KホップのKARAにいそうな感じ、脚が長くて髪がキレイでさらさらしてて、もちろん色も白い。
 あんな可愛いコと私が並べば、私は単なるっていうか、完全な引き立て役だよ。
 高志も何考えてんだか。 

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