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バカ野郎共で何が悪い!!!!

第2章 暇な夏休み

市民プールのドアを開けて入れば、そこは涼しく楽園のようだった。


「ひーかーる?」
「大丈夫?」
「このまま、捨ててこようか?」

「やっ、止めろ~孝司ぃ!生きてるって」


輝の声がして起きている事が確認できた。

「少し休もうか?」

私が笑って輝を見ると、苦い顔で
「うん…」
と答えた。


市民プールの広間的な場所のベンチでみんなで座る。


「…麻美、ここいくらするの?」

「へっ?あぁ、70円だよ!」

「へぇ、案外安いね」

孝司はそう答えると天井を仰いだ。


今頃だが、孝司はかなりカッコいい…ストレートな黒髪がなびく感じが、なんとも言えない雰囲気だった。


じっーーー

「何?そんな見つめて?」


冗談混じりに笑う孝司がさらにカッコいい。

だから、見とれてしまう。


「いーいえ~」

ニコッと笑い返すと孝司は少し頬を赤らめた。


可愛い所もあるじゃんか(笑)

「ほっぺ赤いよ」
私がからかうと、

「うるさい」
と一言だけ反論して来た。

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