テキストサイズ

僕らの気持ち。

第1章 side:幸村椿

「多分おばさんから聞いてると思うが……」

と言ってコーヒーを飲む一ノ瀬。



「あぁ…今さっき聞いた。つーか…なんでお前まで来るんだよ。」

嫌そうな顔で俺もコーヒーを飲む…にげぇ。



「お前が別の高校に行くってことを俺の親が聞いて…

『可愛い椿ちゃんを一人旅たたせるんじゃ可哀想!!是非うちの冬馬を使って!!!』とかなんとかおばさん(椿母)に言ったらしくてこうなった。」



……マジでか。可愛く生まれてすみません。




「言っておくが別にそれだけが理由じゃないからな。

他にも色々あるんだが………まぁ。お前は彼女作るために共学の高校を選んだ…とかおそらくそんな理由だろう。」


ギクリ。


「ふっ、なんだ図星か。」

くそ一ノ瀬…鼻で笑いやがって…なんでお前に言ってないのに分かるんだよ。


「まぁ、そんなお前の為に俺も多少の引っ越し祝いを持ってきた。」

ガサゴソガサゴソ…一ノ瀬がかばんの中からとある本を出してきた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ