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翔『そうへこむなって！
ま、飲めよ！』


私は翔くんからお酒を受けとると一気に飲み干した。


翔『おー！
大丈夫か？』


「平気です。
明日家に帰って荷物取りに行きます。
潤とさよならします」


翔『え？
でも事実か分かんないのに？』

「いいんです…
もともと私がアイドルと付き合うってのが間違ってました。」

翔『そんなこと…』

「決めた事なんで！」


決めた。


私は潤と別れる















私は潤のいない時間を見計らって家に帰って荷物をまとめていた。

すると帰って来るはずのない潤があわてて帰ってきた。


『静奈！
なんでだよ！なんで急に…』


「潤…ごめんね
でも私もう潤の側にはいられない」


『なんでだよ…！』


「これ見て…
私、潤の事信じてた…」

『んだよこれ…
こんなんしらねーよ！』


「しらばっくれないで！
昨日翔くんから聞いたんだから！以前井上真央ちゃんと付き合ってたんでしょ？
まだ好きなんじゃないの？」


『なんで翔くん…？
昨日友達の家に行ったんじゃなかったのかよ…』


「もう関係ないでしょ！」


私は荷物を抱えて玄関へ急いだ。

『誤解だって！』

「じゃあこの写真はいつの？」
『1週間前…』

「手…つないでるよね？」

『ごめん…』


「私…
潤の口からこの写真は嘘だって言ってくれるの待ってた…
がっかりだよ…
さよなら
元気でね…」



私は振り返らず歩き続けた。

行くあてもなくただ歩き続けた。