嵐LIFE~with潤
第14章 13.嘘でしょ…
『潤ー!
どこなの?』
二人の女性が潤の名前を呼びながら病院内をバタバタしていた。
「あの…
松本潤さんならこの部屋に…」
『集中治療室…
まぁ…どーしましょ…』
『しっかりしてよ、お母さん
潤なら大丈夫だって!
私の弟なんだから…
大丈夫…』
「あの~…
潤のお母様ですか?」
『あなたは?』
「あ…
私、潤くんとお付き合いさせてもらってます坂口静奈です
挨拶もろくに行けてなくて…」
『そーですか…
潤の母です』
『姉です…』
私たちはお互い頭を下げた。
そしてこうなった経緯を丁寧に全てお母様に話した。
私と待ち合わせしてたらファンに囲まれた事…
私の目の前で刺された事…
血がたくさん出てた事…
話しているうちに涙が止まらなくなっていた。
「すいません…
私の…せいなんです…」
母『いいのよ…
静奈ちゃんのせいじゃないわ
潤ね、ちいちゃい時もこんなかんじのけががたくさんあったの…』
「潤は有名人だからどこにいっても、何をしててもファンの目を気にしなくちゃいけなくて…」
姉『だから芸能界なんて嫌なのよ…』
母『今する話じゃありません!とにかく、潤の無事を祈りましょ…』
潤は5時間以上も病室から出て来なかった。
私はずっと病室の前で潤が出てくるのを祈りながら待った。
姉『あ…
電気消えた…』
治療中のランプが消え、お医者さんが出てきた。
母『潤の母です!
あの…潤は…?』
医者『大丈夫です
もう心配ないですよ』
姉『良かった~!』
すると、酸素マスクをしてタンカに乗せられた潤が病室から出てきた。
意識はまだ戻ってないらしく眠ったままだ。
母『潤…
お母さんだよ…
大丈夫だってさ、良かったね』
私は安心しすぎてソファーに倒れ込んだ。
姉『今夜は私たちが潤のこと見てるから、静奈ちゃん家帰ってゆっくり休みな?』
「いえ…私も…」
姉『潤が起きたら入院費とかの話もしたいから帰ってくれたら助かるな…』
「はい…」
私はおとなしく潤のいない家に帰った。