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翔くんの作戦はこうだった。


まず翔くんが潤に電話をする。翔くんが私と付き合う事になった。と…


それから私が潤に電話をする。翔くんと付き合う事になった。と…


それから潤の行動を見て翔くんが考えるらしい…


「潤を騙して…いいのかな…」

翔『静奈ちゃん優しすぎ…
もうちょっと松潤の事突き放してもいいんじゃない？』

「そうかな…」

翔『突き放すってゆーか…
放置？んー…
ま、そんな感じかな』


「潤…
マジギレしないかな…」


翔『その時はその時だ！』


「そうかな…」


翔『さ！静奈ちゃん！
電話するよ！』


翔くんは潤に電話をかけた。


翔『俺…静奈と付き合う事になったから…
うん。知らないよ…
じゃーな！』

翔くんは電話をきった。


翔『さ！次静奈ちゃんだよ！』

私は潤に電話をかけた。


「も…もしもし
あのね…私…」


『俺なんかしたか？』

「へ？」


『翔ちゃんと付き合うんだろ？俺はどーでもいいって事か？』

電話越しから聞こえる潤の悲しそうな声…

私はまともに潤と話ができなかった。


「あ…あのね
私…」


潤に本当の事を言おうとしたとき、ばっと翔くんが私のケータイを取った。


翔『じゃ、そーゆー事だから！』


翔くんは電話を切ってしまった。


翔『これぐらいしないとだめだよ…』


「そ…だよね
潤が来てくれること信じてるから！」






その日一晩潤が来てくれるのを待っていた。


しかし…


潤は迎えに来てくれなかった。