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ブルースカイ

第5章 美香

俺は支払いを済ませると、フミと一緒に居酒屋を出た。



電車に乗ると、フミは爆睡し、俺も目をつぶっていた。



間もなく甲南山手のアナウンスが流れ、俺はフミを叩き起こした。



「なんやねん、もうちょい寝してや。」



フミは目を閉じたままで、文句を言った。



「フミ、山手や。次、本山やで、住吉で降りるん?」



フミはやっと目を開けた。



「本山で降りるわ、ソウと帰って助かったわ。」



「間違いないわ。フミ、1人やと加古川まで行きそうやわ。」



「笑われへんわ、流石に乗り越したん、三ノ宮辺りまでしかないで。」



「俺は灘までやわ。歩いて帰ったけどな。」



「2・3駅言うても、なんで歩くんかが理解不能やわ。」



「そんなもんやって。」

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