テキストサイズ

ブルースカイ

第5章 美香

電車が着くと、フミは山側、俺は海側に向かうため、バラバラだった。お互いの家の距離は、歩いて15分程度の距離だった。







俺達は挨拶を交わすと、それぞれの道に歩き出した。







どんなに仲が良かろうが、どんなに人が羨むカップルだろうが、どんなに評判のオシドリ夫婦さえも、いずれは別れが来る。







どんなに強い人だろうが、殺しても死なないようなふてぶてしい奴も、今こう書いている俺も、いずれはこの世からいなくなる。







人生は出会いと別れの繰り返し。いつ別れが来るかはわからない。つまり、今のその時々が全てなのだ。







今こう書いている俺が1時間後にはこの世にいないかもしれず、今この文章を読んでくれているあなたが、1時間後にはこの世にいないかもしれない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ