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ブルースカイ

第5章 美香

それは誰にもわからない。わからないからこそ、二度と戻ってはこない今で、最善を尽くし、俺みたいな取り返しのつかない後悔しないでほしい。今日と似た明日はこないかもしれないから・・・。





俺は家に帰り着くと、すぐに携帯を見た。





当時の携帯の着信履歴は10件程度だったと思うが、5分ほど前の履歴を最新に、10分置きに電話がかかっており、着信履歴は全て7時・8時台新しい着信で全て埋まっていた。





俺は急いでかけ直した。





呼び出し音が続く。





1秒1秒がひたすら長く、永遠に続くかのような時間。





俺は下手に刺激しないように、始めに何を言うか決まりかねず、緊張で鼓動が早まっていた。





長くなればなるほど、緊張は高まっていった。

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