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ブルースカイ

第6章 麻理子

麻理子自身、台風みたいな奴で、よく言えば天真爛漫、悪く言えば意味不明。





とにかくひたすら元気で、前向きに明るい。花に例えると太陽に向かって咲くヒマワリ。






2度目の出会いは翌日、電車の中でだった。





俺はフミと梅田で待ち合わせして、電車で向かっていた。





電車に乗ると、次の山手で、見覚えがある顔が、友達と一緒に楽しそうに笑いながら入ってきた。





俺は昨日の礼だけ言おうと声をかけた。





「わからんやろうけど、昨日はありがとう。」





「あっ、昨日、横断歩道で濡れてた人ですよね?」





「そうやけど、よう覚えてたな。お礼だけでも言いたかったん。」

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