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ブルースカイ

第6章 麻理子

少女はニコニコしていた。



「当たり前の事、しただけですから。」



「助かったわ、ありがとう。」



俺は少女に背を向け、移動しようとした、その時だった。



「お兄さん、どこまで行くんですか?」



俺は驚いて、振り返ると言った。



「えっ、梅田やけど。」



「やった。一緒や。何しに行くんですか?」



「友達と待ち合わせ。そのあとは適当に遊ぶんやと思う。」



「うちら、ブラブラするだけやから、一緒行ってもいいですか?」



ずいぶん馴れ馴れしい子やな。



「そりゃ俺の友達は喜ぶやろうけど、会ったばっかやし。」



「こんだけお話したら友達やん。」



馴れ馴れし過ぎやろ、一緒におる友達、ドン引きやし。



「真紀も行きたいやんな?」



「麻理ってほんま馴れ馴れしいやんな。お兄さん困ってはるやん。」

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