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ブルースカイ

第7章 景子

その深刻になった現実を直視しないための酒。つまりは現実逃避だった。





そうしている間にも、現実は少しずつでも変わろうとし、変化を拒む俺は状況の変化はおろか、四季の移ろいさえも、受け入れなかった。





まるで、この状況を打開してくれるのは、酒だけだとでも言わんかのように酒に依存していた。ただ、無為に時は流れた。





ある日の飲み会で、俺は記憶をなくすまで飲み、潰れてしまった。朝から飲んでいたので、無茶な飲み方をすれば当たり前の事だった。





朝起きるとフミの家だった。が、頭痛、体が重く、まだ泥酔したような気分。調子に乗って飲み過ぎた。まぁ、しゃーないか。





立ち上がろうと悪戦苦闘していると、フミが起きた。

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