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ブルースカイ

第8章 恵(上)

フミはとうとうやりやがったという顔をして苦笑していた。マサは何か言いたそうだが、基本的に俺には強くでれないため、黙っていた。







空気を変えようと、フミが盛り上げ始めた。これで俺の役目は終わりや。







タバコを吸い終わると、残っていた酒を飲み干し、財布から一万円札を出すと、立ち上がって、言った。







「ほな、帰るわ。」







フミだけは俺の意図に気付き、軽くウィンクした。マサは苦笑していた。恵以外の女の子は文句を言っていた。恵は困った顔で俺の顔を見ていた。







俺はマサに一万円札を渡すと、さっさと店を出た。







あとはフミがなんとかするやろ。さっきのウィンクからすると、終わった後、フミから連絡があるはずや。連絡を待つ間、街をぶらついていた。

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