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ブルースカイ

第8章 恵(上)

1時間ほどして、フミから電話があった。





「終わったで。ソウ、どこにおるん?」





「難波やねんけど、どこ言うたらいいんやろ、花月の先の商店街あたりやけど、うまく説明できんわ。」





「花月の近くなんやな、ほな、なんば花月の前で落ち合おうや。」





俺は花月の前まで戻ると、タバコに火を点けた。





「聡やないか、何しとんのや?」





このインチキ臭い声は、間違いない。聞き間違えるはずもなく、あの人や。





近づいてくる足跡、ほんまに嫌な人にあったわ。





また変な事に巻き込まれんで、俺はええけど、フミまで巻き込まれてまう。どうしたもんやろ。

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