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ブルースカイ

第8章 恵(上)

フミはうやうやしく片膝をつくと王様に挨拶するかのように頭を下げた。



「お姫様方、お待たせしました。」



2人は慣れない扱いにキャーキャーと大騒ぎ。



ったく、俺は無視かい!



俺が苦笑すると、フミが言った。



「恵姫、律子姫、聡美姫、ご機嫌麗しゅう。」



ガスッ



俺は聡美姫というのが、俺の事だとわかり、片膝を付いたフミを蹴り倒した。



「聡美ちゃん、痛いわ。」



女の子2人は笑い出した。



「アハハ、多分、聡、化粧させたら、聡美ちゃんやわ。」



「髪をもうちょい長くしたいな。」



「アハハ、超ウケるわ。」

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