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ブルースカイ

第8章 恵(上)

でも、あんな言うたら、恵かて意識してるやろうな。



俺の気持ちはどうなんやろ、わからへん。多分、恵が他の男と歩いてても、何ともあらへん。じゃあ、キスしてたら、エッチしてたら?多分、今日みたいに荒れるかもやわ。



やっぱ恵の事、好きなんかな。そるとも、そこまでは行ってない、ただの好意?



わからへんけど、人に触られたくはないな。



「ソウ、ソウて。」



俺は我に返った。



「なんや?」



「ボーッとしてたみたいやから。またフラッシュバックなん?」



「いや、ちょっと考え事してたみたいや。」



「そっか。それならええけど、俺ら帰るで。」



「ああ、ほなな。」

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