テキストサイズ

ブルースカイ

第9章 マサ

カタンという音がしたので、郵便受けを覗くと、昨日のチョコが入っていた。



俺は血の気が引いた。何でや。ちゃんと捨てたはずや。



俺は恐る恐るチョコを引っ張り出した。



「げっ!」



郵便受けの反対側から、誰か覗いていた。



俺は表情が凍り付くのがわかった。



俺の様子がおかしい事に気付いた美香が言った。



「聡、どないしたん?顔色悪いで。」



俺は郵便受けのドアを閉めると、近くに置いてあったDM捨てにチョコを捨てた。



「聡?」



「ごめん、話は部屋についてからや。」



俺はエレベーターのボタンを押した。美香は心配そうに俺の顔を伺う。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ