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ブルースカイ

第9章 マサ

「しゃーないな。お姉さんが考えたろ。」



お姉さんて、同じ年や。ツッコむ気も起きんわ。



「自分ら、他人事やけど、ある意味、当事者は下手なオカルトより怖いで。」



「自業自得やろ。」



美香の鋭い一言。口で許しても、心では許してないのね。



「それ言うたら、フミやって彼女持ちやん。」



「俺まで巻き込みなや。」



「フミはええねん、うちの彼氏やないし。間違ってもフミとは付き合わんし。」



「俺、だしにして、ノロケかい。」



「アハハ、そうかもしらんわ。」



屈託なく笑う美香。畜生、かわいいな。これにいつも騙されんねんな。



「それはそうと、郵便受けから人覗いてたら、ソウやなくても、引くやろうな。」



「うちも引くと思うわ。叫んでまうかもやわ。」

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