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ブルースカイ

第10章 恵(中)

俺が電話を切ると、恵が言った。









「なんか羨ましいわ。」









「何が?」









「聡とフミ君達。」









「どこがやねん?」









「フミ君が太陽なら、聡は空、コウ君が月。マサ君とか、明美ちゃんが雲みたいな関係やん。」









「ああ、フミとコウは、張り合うしな。日の出が先か、日の入りが先か、お互い譲らんやろうな。」











「てか、明るくて派手な人気者と、クールで賢い大人て感じやん。」











俺は手を打った。











「なるほど、タイプが正反対やからな。マサと明美の例えはようわからんわ。」











「明美ちゃんとマサくんは2人の止め役にもなれば、引き立て役にもなるし、うまい事バランスとってるん。」











「ああ、わかるようなわからんような。ほな、俺は?」









「皆を受け入れて、まとめる代わりに、皆から引き立てられてる感じなんかな?」









「自分で言うて、俺に聞きな。」

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