テキストサイズ

ブルースカイ

第11章 昌孝

「待てと、言いたいんは、多分『恐れ多い』やろ。」









「まぁ、そうとも言うわ。ソウ、大分賢くなったな。」









「返す言葉もないわ。」









「アハハ、ソウ、ボキャブラリー少ないな。」









俺はため息を吐くと言った。









「皮肉くらい気付け。まあ、立ち話もなんやから、入り。」









皆で部屋の中に入る。









「聡先輩の部屋、久々ですわ。」









「ああ、そう言えば、部屋には2回目やな。」









ここで少し昌孝の話に触れたい。









出会いは、5月の初旬。まだ美香が生きていた頃だった。









学校が終わって、フミはバイト、美香も夜まで用事があるとの事で、暇をしていた。









あんまり暇なので、マサに電話すると、マサも暇らしく遊びに来たが、その時に昌孝を連れてきた。









マサとは1年くらいの付き合いだったが、こんな大人しそうな友達がいるのが不思議だった。









「マサ、自分、こんなまともな友達おったんやな。」






「大学入った時の新歓合宿で知り合ったんですわ。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ