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ブルースカイ

第11章 昌孝

「洗面所行ったら、顔に大量のキスマークついてて、顔を洗うとヌルヌルした粘液もついていたみたいで、ちょっと獣系な匂いがしたん。当時の俺には、なんなんか、わからなかったけど、今は誰かの愛液やと思うわ。」









「強烈ですわ。」









「高校時代は硬派やったし、当時、まだ童貞やったから、戸惑ったわ。」









翌日、6時から三ノ宮で再度新歓と言われて、へとへとになって部屋には帰り、荷物の整理をする。









見覚えのない封筒。









こういうヤバイもんは、後回しや。少しの洗濯物と、着なかった服をとりあえず洗濯機に叩き込むと、洗濯機を回し始める。









片付けが終わったひと安心から、タバコに火を点け、さっきの封筒を開いてみる。まず目についたのは、プリクラと携帯の番号。









かわいいけど、昨日の先輩やんな。なんかつけられたし。なんなんやろ、あれ。









文字を読んでみる。









『初めて見た時から、気になっててん。よかったら、友達から始めへん?』









一瞬かけてみようかないうアホな衝動があったが、怪しくて捨てた。






シャワーを浴びて、仕方なく三ノ宮に行った。

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