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ブルースカイ

第11章 昌孝

たまには飲みに行ったりしながら、基本的にはマサの家や、昌孝の家で会っていた。









俺の帝王学をスポンジが水を吸うがごとく、吸収していった。









ただ、昌孝はケンカや、腹の読み合い、騙し合いといった嫌な経験をした事がなかったため、机の上の理解だけで、自信を深めており、俺の代理人のような顔をする時があった。









そんな時、昌孝がマサの手伝いをして、状況を悪くしてしまった。些細なケンカを謀略で解決しようとしたため、話が大きくなってしまったらしい。









事が大きくなった事に気付いたのは、マサといる時に大阪で3人に囲まれた事だった。










その時はマサはやる気だったが、2人を突き飛ばして走って逃げ、事なきを得た。状況がわからない時にうかつな事はすると状況をさらに悪くする。逃げるに限る。









マサや昌孝には人の気持ちや立場を考えて、初めから落としどころを決めて動く慎重さや、用心深さといったものが足りない。

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