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ブルースカイ

第11章 昌孝

飲みが始まると、昌孝も打ち解け、次第にペースが上がる。









俺は適当に受け流しながら、フミとマサが潰れるのを待つ。











日付が変わろうという時、電話が鳴る。明美からだった。









俺はベランダに出て、電話に出た。









「もしもし。珍しいな。」









「賑やかな声聞こえてるけど、今大丈夫なん?」











「大丈夫や。フミ達やし、できあがってるから。それよりどないしたん?」











「また相談乗ってほしいねんけど、ええかな。」









「なにがあったん?」









「コウとフミやねん。」









「ああね。今度は奴らが何したん?」











「コウ、バンドやりたいくせに、意固地やから、フミに素直になれんねん。フミも素直やないから、『誘ったるわ』みたいな言い方するし。うち、どうしたらええんかな?」









「2人の件は、ほんま、いつも手を焼かせるわ。あのアホども、いつも張り合っとるからな。」









「子供の頃からやねん。昔から、フミの方が大人やから、大きいケンカにはならんけど、会うといつも口喧嘩やし。」

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