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ブルースカイ

第12章 コウ

俺は携帯を見る。着信はやはりフミからだった。









「聡達、バイトはないん?」









「今日は休みやわ。明日で終わりやし。来週頭には実家帰るしな。」









「帰ってくるんは、来月なん?」









「一応予定ではそうやな。ほな、フミに電話するで。」









俺はフミに電話をかけた。









「喫煙所おんねんけど、どこおるん?」









「コウと駅前の喫茶店におるわ。」









「了解、今から行くわ。」









それだけ話すと、フミは電話を切った。









「フミ、今から来るみたいやわ。」









「なんか改めて会いづらいわ。」









「フミは気にしてない思うで。バンド、断ってから話してないん?」









「そうやねん。強硬に断ってたから、なんか話しづらいわ。」









「俺おるし、2人きりで会うよりましやろ。」









「フォロー頼むわ。」









俺は苦笑して言った。









「ええけど、フミの事やから、フォローするまでもないと思うで。むしろ、久々やから、フミの勢いに飲まれんように気を付けや。」









「アハハ、それは言えてるわ。」

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