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ブルースカイ

第12章 コウ

「ほんま、フミいう奴はしょーもないからな。」









声がした方を見ると、フミがコウの後ろにニヤニヤしながら立っていた。









「根っからアホやからな。でも、聡、しょーもないは言い過ぎやで。」









「俺ちゃうし、フミやし。コウの後ろおんねん。」









コウが振り向くより先に、フミはコウの肩をつかんで言った。









「コウ、久々やけど、元気そうやな。オッチャンは嬉しいで。」









俺は苦笑してあえて突っ込む。









「フミ、なんかくたびれたオッサンみたいなリアクションやな。」









「まあ、フミ、オッサンくさいしな。」









「加齢臭とか言いなや、傷付くわ。」









俺は苦笑して突っ込む。









「昼にカレー食うたから、カレーと加齢をかけとんやろ?一緒に昼食った、俺にしかわからんネタやわ。」









「サブいわ。」









「サブイボでそうやろ?」









「聡もほんま大変やな、アホのお守り。」









「ほんまやで、俺、ベビーシッターちゃうし、おまけに給料ももらわれへん。」









「アホの生態系保護のボランティアやな。」









「メリット、全くないけどな。」

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