
ブルースカイ
第12章 コウ
夕方まで三宮界隈でブラブラして、駅前の居酒屋に向かう。
酒飲んで、岡本戻って、飲み直すか、カラオケ。3人で遊ぶ時のお決まりのパターン。懐かしいわ。
真夏の太陽は、アスファルトの上、強く照り付け、キラキラと輝いていた。
上を見上げると、ビルの谷間でだんだんとオレンジに染まる空。燃え盛る炎のように広がる茜色の雲。
全てが動き始め、俺の気持ちを表しているかのような夕映えの空だった。俺は空に見とれていた。
「ソウ、何してん?はよ行こうや。」
俺は現実へと引き戻される。交差点に立ち尽くしていた俺は、気付くと目の前の信号は点滅を始めていて、フミとコウは対岸に渡っていた。
俺も走って横断歩道を渡る。
逆光で、2人の姿は近付くと蜃気楼のように遠くに行ってしまいそうな儚げな存在に見えた。
近付くにつれ、2人の姿ははっきりしていき、ほんの数秒の出来事だったが、言い様のない孤独感、その時の俺を占めていた。
「聡、遅いわ。ボケーッと突っ立ってどないしたん?」
「いや、ちょっと逆光が眩しかってん。」
酒飲んで、岡本戻って、飲み直すか、カラオケ。3人で遊ぶ時のお決まりのパターン。懐かしいわ。
真夏の太陽は、アスファルトの上、強く照り付け、キラキラと輝いていた。
上を見上げると、ビルの谷間でだんだんとオレンジに染まる空。燃え盛る炎のように広がる茜色の雲。
全てが動き始め、俺の気持ちを表しているかのような夕映えの空だった。俺は空に見とれていた。
「ソウ、何してん?はよ行こうや。」
俺は現実へと引き戻される。交差点に立ち尽くしていた俺は、気付くと目の前の信号は点滅を始めていて、フミとコウは対岸に渡っていた。
俺も走って横断歩道を渡る。
逆光で、2人の姿は近付くと蜃気楼のように遠くに行ってしまいそうな儚げな存在に見えた。
近付くにつれ、2人の姿ははっきりしていき、ほんの数秒の出来事だったが、言い様のない孤独感、その時の俺を占めていた。
「聡、遅いわ。ボケーッと突っ立ってどないしたん?」
「いや、ちょっと逆光が眩しかってん。」
