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こういう時、タバコって便利やな。









「入る前、何の話やっけ？」









「フミとの立ち位置の話やな。」









「そうや。やから、聡の方が楽やねん。」









「その割には二人で飲んだん初めてやんか。」









「聡、基本、フミ側やし。二人きりで話したん、バンドの件、初めてちゃうか。」









「まぁ、せやな。」









「フミ挟んでの付き合いやったし。これからはたまに飲み行こうや。」









フミとコウの昔話、フミと俺の話、明美の話など、他愛もない話をしながら飲み、店を出て別れた頃には11時になろうとしていた。









コウと別れると、着信が入っていたので、フミに電話をかけたが、フミは電話に出なかった。









家に帰るとそのまま横になる。









今日は色々あったわ。昌孝のこと、麻理のこと、コウのこと。









横になると一気に疲れがこみ上げてくる。









そのまま眠りの世界に誘われた。